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湯と山ノート

宇奈月・黒部の温泉文化マガジン

雪見露天の準備、寒暖を味方につける作法

冬の見世物といえば雪見露天。しかし準備不足は禁物です。入湯前の保湿、巻く手ぬぐい、上がりの素早い温めまで、雪見のための身体の下拵えをメモ。

雪見露天風呂 温泉の知識
灯を落とした露天に積もる雪と、湯気の透明な層
灯を落とした露天に積もる雪と、湯気の透明な層

雪見露天は冬の湯まちの主役ですが、身体の作法を欠くと美談になりません。氷点下の気配と温かい湯の落差は、侮らないで構わないほど本気です。

基本の考え方は、落差を体に一度に受け渡さないこと。入る前の保湿、湯に入るときの巻き物、上がったときの即座の保温。この三点を守るだけで、体感が驚くほど柔らかくなります。

  1. 湯に入る十分前に、露出部分へ保湿を塗っておく。
  2. 入湯中は、毛糸の帽子か畳んだ手ぬぐいを頭に。湯気と共に頭皮の冷えを防ぐ。
  3. 上限三分を目安に、息を整えながら短く切り上げる。
  4. 上がったら、外套を袖口から慌てて通すのではなく、室温を一旦確保してから。

髪の湿ったまま外へ出るのも禁物です。雪見露天の名残惜しさに負けて素髪で歩くと、体温を抱えたまま失うのは自分の首元です。帽子一つで帰り道の印象が変わります。

雪見の駆け引きはつまり、節度の競演です。装いの詳説は冬の温泉旅の服装の記、湯の知識の基礎は温泉の知識まとめで補完できます。

木枠の窓辺に置かれた雪串と湯桶
木枠の窓辺に置かれた雪串と湯桶

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